宮城県加美郡加美町にある株式会社 田中酒造店のお酒。創業は寛政元年(1789)年の酒蔵で代表銘柄は「真鶴」「田林」「地獄杜氏シリーズ」。
「山廃純米吟醸」とは、「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる米や米麹をすり潰す工程を省略したもので「山卸しを廃した」製法である「山廃」で、原料が米、米麹、水のみで、精米歩合が60%以下、「吟醸造り」によって醸造された「純米吟醸」のお酒。
「吟醸造り」とは国税庁のHPには「吟醸造りとは、吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造することをいいます。吟醸酒は、吟醸造り専用の優良酵母、原料米の処理、発酵の管理からびん詰・出荷に至るまでの高度に完成された吟醸造り技術の開発普及により商品化が可能となったものです。」とのこと。
原料米は「麹米」が「山田錦」で「掛米」が「蔵の華」を使用している。「麹米」とは米麹の元になる米のことで、「掛米」とは醪(もろみ)を造るときに使われる米のこと。「山田錦」とは、大正12年に兵庫県立農事試験場で「山田穂」を母、「短稈渡船」を父として人工交配により生まれた酒造好適米で「酒米の王」ともいわれる。「蔵の華」は平成9年に宮城県古川農業試験場で「山田錦」を母、「東北140号」を父として交配した品種を同年に父として「東北140号」を母としてさらに交配して生まれた酒造好適米。
使用酵母である「宮城酵母」は昭和40年宮城県酒造組合醸造試験場で「浦霞」の吟醸醪から分離された酵母で「きょうかい12号酵母」として頒布された。別名「浦霞酵母」。
仄かな熟成を思わせるビター感から厚みを感じる微かな甘味。苦味の余韻で落ち着いた感じ。
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール度数:16.5度
精米歩合:麹米40%、掛米60%
原料米:麹米 山田錦 掛米 蔵の華
日本酒度:+4.6
酸度:1.9
アミノ酸:1.2
仕込総米:1,000kg
使用酵母:宮城酵母
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