【日本酒レビュー】越生梅林「ROSE NO KASUMI」:アルコール7度の衝撃。水のように清らかな「低アル・ジューシー」の極致

「日本酒はアルコールが強くて飲み疲れする」という既成概念を鮮やかに覆す一本が、埼玉・佐藤酒造店から届きました。

越生梅林「ROSE NO KASUMI(ロゼのかすみ)」

その名の通り、淡いピンクの輝きを纏ったこのお酒は、日本酒の新しい可能性を感じさせる、極めて軽やかで瑞々しい仕上がりとなっています。


【テイスティングレポート】たゆたう水面のように、繊細で無垢な味わい

アルコール分わずか7度。その低アルコール設計が生み出す、驚きのテクスチャをレポートします。

  • アロマ(香り)グラスを近づけると、春の訪れを予感させるような、ごく僅かに甘酸っぱいベリー系の香りが優しく漂います。主張しすぎない穏やかな香調が、リラックスしたひとときを演出します。
  • フレーバー(味わい)口に含んだ瞬間、驚くのはその「透明感」です。水のような滑らかな口当たりから始まり、続いて微かな甘味と酸味がじんわりと広がります。重たさは一切なく、どこまでもジューシー。まるで果汁を湛えた果実の滴を味わっているかのような感覚に陥ります。
  • フィニッシュ(余韻)7度という低アルコールゆえ、余韻は驚くほど軽快です。スッと消えていく儚さがありながら、心地よい酸の記憶だけが舌の上に残り、次の一口を自然と誘います。

【プロダクト詳細(スペック)】

項目内容
銘柄越生梅林 純米吟醸 ROSE NO KASUMI
蔵元佐藤酒造店(埼玉県入間郡越生町)
原料米国産米100%
精米歩合60%
アルコール度数7度
原材料米(国産)、米こうじ(国産米)

【蔵元・技術解説】低アルコールの限界に挑む、佐藤酒造店の醸造美

通常の日本酒(15〜16度)の半分以下というアルコール度数。このバランスを実現するには、極めて高度な管理技術が必要とされます。

  1. 「低アルコール」と「ジューシー」の共存アルコール度数を下げると味わいが薄く(水っぽく)なりがちですが、このお酒は「ジューシーさ」をしっかりと保持しています。これは、発酵を緻密にコントロールし、お米由来の糖分と酸味を絶妙なポイントで残す、蔵元の優れた判断によるものです。
  2. 純米吟醸としての品格60%という精米歩合により、純米吟醸らしいクリアな酒質を確保。低アルコール飲料としての飲みやすさと、日本酒としての品格を高い次元で両立させています。
  3. 視覚をも満たす「ROSE」の秘密その名の通り、かすかに色づくロゼ色は、特殊な酵母や製法によるもの。味覚だけでなく、グラスに注いだ瞬間の視覚的な癒やしも計算されており、モダンな日本酒の楽しみ方を提示しています。

【孤高のペアリング】軽やかさを引き立てる「軽妙な肴」

この繊細な口当たりを邪魔せず、相乗効果を生むペアリングを厳選しました。

  • フレッシュベリーとマスカルポーネイチゴやブルーベリーの酸味が、お酒の持つ微かな甘味と共鳴し、デザートワインのような愉しみ方ができます。
  • 生ハムのフルーツ巻き生ハムの塩気が、お酒のジューシーな輪郭をよりくっきりと浮き彫りにします。

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