【日本酒レビュー】長崎・壱岐の至宝「よこやま GOLD 純米大吟醸」。完熟メロンの香味と苦味が織りなす極上のバランス


今回は、長崎県壱岐島(いきのしま)から、日本酒ファンの間で「奇跡の復活」と称賛される重家(おもや)酒造の最高峰、**「よこやま GOLD 純米大吟醸」**をご紹介します。


焼酎造りが盛んな壱岐島で、一度は途絶えた日本酒造りを約30年ぶりに復活させた重家酒造。


そのフラッグシップである「GOLD」は、ただ甘いだけではない、芳醇な酸と苦味を纏った「大人の完熟フルーツ」のような一本でした。個人的にも「結構好き」と唸ったその味わいを、詳しくレポートします。

テイスティングノート

味わい:芳醇な酸と甘味、そして完熟メロンの余韻
グラスに注ぐと、透明感のある液体からリッチな香りが立ち上ります。


ファーストインパクト: 口に含んだ瞬間、芳醇な酸味と甘味が一体となって押し寄せます。とろりとした密度があり、非常にジューシーです。


フレーバー: 鼻に抜ける香りは、まさに**「熟れたメロン」**。マスクメロンのような高貴で濃厚な果実味が、口内を満たします。


余韻: ここで終わらないのが「GOLD」の凄み。後半に現れる苦味の余韻が、濃厚な甘みをギュッと引き締め、ダレることなくフィニッシュを迎えます。


甘美な入り口から、最後はビターに締める。この構築的な味わいのバランスが、飲み手に深い満足感を与えてくれます。

スペック詳細

今回頂いたボトルのデータはこちらです。

銘柄名:よこやま GOLD 純米大吟醸
酒蔵:重家酒造(長崎県・壱岐市)
原料米:兵庫県産 山田錦 100%
精米歩合:40%
アルコール分:15度
特定名称:純米大吟醸酒
原材料:米(国産)、米麹(国産米)

このお酒の「ここ」が凄い!深掘り解説

なぜ「よこやま」がこれほどまでに注目されているのか。その背景にあるストーリーとスペックの凄さを解説します。


1. 壱岐島での「日本酒復活」の物語
重家酒造は、麦焼酎の発祥地と言われる壱岐島で、長年焼酎と日本酒を造っていた老舗です。しかし、杜氏の高齢化などの理由で1990年に日本酒造りを休止。
そこから約30年の時を経て、「もう一度、この島で日本酒を造りたい」という横山太三氏(現蔵元)の熱い想いにより、2018年に島内に新しい日本酒蔵を建設。見事に復活を遂げました。
この「よこやま」シリーズは、そんな苦難と情熱の結晶であり、今や全国の銘酒居酒屋がこぞって指名する人気銘柄へと成長しました。


2. 最高峰の証「山田錦 40%磨き」
「GOLD」の名を冠するこのお酒は、酒米の王様**「山田錦」を贅沢に40%**まで磨き込んでいます。
通常、大吟醸は50%以下ですが、さらに10%磨くことで、雑味を極限まで削ぎ落とし、テイスティングノートにある「熟れたメロン感」のようなクリアで華やかな吟醸香を引き出しています。
ラベルの「GOLD」の文字は、伊達ではありません。


3. 「苦味」が作る食事との接点
最近のフルーティーなお酒は「甘くて飲みやすい」だけで終わるものも多いですが、「よこやま」にはしっかりとした**「苦味」**があります。
この苦味があるおかげで、単体で美味しいだけでなく、食中酒としての深みが生まれています。この「甘味・酸味・苦味」の三角形が整っている点が、多くのファンを魅了する理由でしょう。

まとめ:どんな料理に合う?

「完熟メロンのような甘味」と「苦味の余韻」があるため、和食だけでなく、洋食や少しリッチな食材と合わせるのがおすすめです。


* 生ハムとメロン/イチジク(フルーツの甘味とハムの塩気が、お酒と完全に同調します)
* 白身魚のカルパッチョ(オリーブオイルをたっぷりかけて)
* ウニのパスタ(濃厚な旨味を受け止めます)
* ブルーチーズ(蜂蜜をかけたもの)


復活のドラマに想いを馳せながら、ワイングラスで香りを楽しんでいただきたい一本。


長崎・壱岐の風土が生んだ奇跡の味、見つけたら即確保をおすすめします!

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