今夜の「孤高の晩酌」は、私が住む埼玉県が生んだ、全国の日本酒ファンが血眼になって探す超入手困難酒。南陽(なんよう)醸造の**「花陽浴(はなあび) 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦」**を気合を入れてレビューします。
「花陽浴」という名には、「太陽の光を浴びて咲く花のように、飲んだ人の心に花を咲かせたい」という願いが込められています。その名の通り、一口飲めば暗いニュースも吹き飛ぶような、鮮烈で華やかな世界が広がります。
味わい:パインを丸かじりしたような、究極の「甘酸」体験
花陽浴のアイデンティティは、なんといってもその「果実味」にあります。
- ファーストインパクト: グラスを近づけた瞬間から漂う、圧倒的なトロピカルアロマ。口に含めば、芳醇な甘味と酸味が怒涛の勢いで押し寄せます。
- フレーバー: まさに濃いパイン感。完熟したパイナップルの芯に近い部分をかじったような、蜜のある濃厚なフレーバーが脳を直接刺激します。
- 余韻: 濃厚な甘味の裏側で、生原酒らしいしっかりとした苦味の余韻が全体をホールドします。この苦味があるからこそ、単なる「ジュースのような酒」に終わらず、日本酒としての品格を保っています。
- 後味: アルコール16度の飲み応えがありつつも、質の高い酸が後味を綺麗に捌いてくれます。
「日本酒の概念が変わる」。そんな衝撃を何度でも味わえる、魔性の一杯です。
スペック詳細
最高峰の酒米「山田錦」を贅沢に磨き上げた、至高の設計です。
| 項目 | 内容 |
| 銘柄名 | 花陽浴 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦 |
| 酒蔵 | 南陽醸造(埼玉県・羽生市) |
| 原料米 | 山田錦 100%使用 |
| 精米歩合 | 48% |
| アルコール分 | 16度 |
| 特定名称 | 純米大吟醸酒 |
| 仕様 | 無濾過生原酒 |
| 原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
このお酒の「ここ」が凄い!深掘り解説
「孤高の晩酌」を最高潮に盛り上げる、花陽浴の秘密に迫ります。
1. 埼玉・羽生の地が生んだ「吟醸香の魔術師」
南陽醸造は、明治3年創業の歴史ある蔵ながら、現在は家族中心の少人数で、徹底して質にこだわった酒造りを行っています。「花陽浴」ブランドを立ち上げて以来、その驚異的なまでのフルーティーさがSNSを中心に爆発。今や特約店の店頭に並ぶと即完売する「幻の酒」の一つとなっています。
2. 「山田錦×無濾過生原酒」の破壊力
酒米の王様「山田錦」を48%まで磨き上げることで、雑味を削ぎ落とし、お米の綺麗な甘みを抽出。それをあえて「無濾過(ろ過しない)」「生(加熱処理しない)」「原酒(水で薄めない)」の状態で瓶詰めすることで、パインのような強烈な個性を封じ込めています。
3. 唯一無二の「パイン香」
なぜこれほどまでにパイナップルなのか。それは、蔵が管理する独自の酵母と、低温でじっくりと発酵させる技術によるものです。この「パイン感」を目指して造る蔵は増えていますが、花陽浴ほどの密度とキレを両立させているものは他にありません。
まとめ:孤高の晩酌、今夜のペアリング
この圧倒的な個性を迎え撃つには、おつまみにも「力強さ」が必要です。
- 生ハムメロンならぬ、生ハムパイン酒(生ハムの塩気が、お酒の甘味をさらに引き立てます)
- ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラなど)(クセのある香りと、お酒のトロピカル感が真っ向勝負!)
- エビのチリソース(甘辛い中華ソースとも、この酸味なら戦えます)
- スパイシーなタンドリーチキン
キンキンに冷やして、フルート型のシャンパングラスで香りを閉じ込めて飲むのが正解。
一人の夜、手に入れた幸運を噛み締めながら、この極上のパイン感を独り占めする。これ以上の「生きがい」が、他にあるでしょうか。










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