秋田県にかほ市にある株式会社 飛良泉本舗のお酒。長享元年(1487年)創業の酒蔵で代表銘柄は「飛良泉」「飛囀(ひてん)」。
No.77号酵母を用い、アクセントとして「白麹」を加えた低アルコールの設計。「山廃」+「にごり酒」で乳酸菌飲料を思わせる味わいとのこと。
「山廃純米酒」とは、「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる米や米麹をすり潰す工程を省略したもので「山卸しを廃した」製法である「山廃」で、原料が米、米麹、水のみで醸造された「純米酒」のお酒。
使用酵母である「No.77号酵母」は「リンゴ酸高生産性多酸酵母。酸度が高いがコハク酸は少なく、リンゴ酸が全部の有機酸の70%前後をしめる。カプロン酸エチル高生産性で多酸酒、増醸酒、貴醸酒、長期熟成酒、低濃度酒に適する。」(Wikipediaより)
原料米は「美山錦」が65%、「秋田酒こまち」が35%。
「美山錦」は1939年に長野県農事試験場で「北陸12号」を母、「東北25号」を父として誕生した「たかね錦」に放射線処理を行って突然変異を促して1972年に生まれた酒造好適米で、「出羽燦々」や「秋の精」の親。
「秋田酒こまち」は1992年に秋田県農業試験場で「秋系酒251」を母、「秋系酒306」を父として交配して誕生した比較的新しい酒造好適米。
「白麹」とは、焼酎造りで主に使われる麹菌で黒麹同様にクエン酸を多く生成する。日本酒では主に「黄麹」が使用され、「黒麹」は泡盛、焼酎で使用されている。
乳酸飲料を感じるクリーミーな口当たりから細かいガス感と酸味。苦味の余韻ですっきりとした後味。
種別:山廃純米酒
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール度数:14度
精米歩合:60%
原料米:秋田県産美山錦65%使用 秋田県産秋田酒こまち35%使用
日本酒度:-15.0
酸度:2.3
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