石川県の能登半島付け根に位置する御祖(みおや)酒造。
看板銘柄「遊穂」は、UFOの街として知られる羽咋市にちなんだネーミングですが、本作はその名の通り**「未確認浮遊酵母」**、つまり蔵に住み着いた天然酵母(酵母無添加)によって醸された特別な生酛(きもと)です。
木桶の中で、人知を超えた微生物のドラマによって生まれた、力強くも神秘的な味わいに迫ります。
「結構好き」という満足感の正体は、現代の日本酒が失いかけた「野生の生命力」にあります。
| 項目 | 内容 |
| 銘柄 | 遊穂 生酛純米 未確認浮遊酵母 木桶仕込 |
| 蔵元 | 御祖酒造(石川県羽咋市) |
| 杜氏 | 横道 俊昭(能登杜氏) |
| 精米歩合 | 62% |
| 原料米 | うるち米 72% / 五百万石 28%(石川県産) |
| アルコール度数 | 17度 |
| 日本酒度 / 酸度 | +5 / 2.5 |
| 仕様 | 生酛造り・酵母無添加・木桶仕込・生原酒 |
裏ラベルには「酵母添加せず、蔵に住み着く天然の酵母が醸した日本酒です」との記述が。科学的に管理された現代の酒造りにおいて、あえて「何が起こるかわからない」天然酵母に委ねる。その結果生まれたのが、唯一無二のこの複雑な酸味です。
数々の名酒を世に送り出してきた能登杜氏・横道俊昭氏。木桶はステンレス製タンクに比べ、微細な気孔から微生物が入り込み、温度変化も緩やかになります。テイスティングノートの**「厚みのある旨味」**は、この木桶という「宇宙(器)」の中で、微生物がゆっくりと時間をかけて対話した証です。
木桶から顔を出す宇宙人のイラスト。遊び心満載ですが、中身はガチの伝統製法。裏ラベルには「宇宙人サンダー君は羽咋市の広報活動のために……協力をしていただいています」とあり、地域への愛も詰まった一本です。
厚みのある酸と苦味には、旨味の強い発酵食品や肉料理が完璧にマッチします。