【日本酒レビュー】高千代 blossompink:扁平精米が描く、春の「完熟りんご感」

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新潟県南魚沼市、霊峰・巻機山の麓に蔵を構える高千代酒造

「たかちよ」ブランドで見せるフルーティーで大胆な味わいとは一線を画し、漢字の「高千代」として、技術と米の個性を突き詰めたシリーズから、春の限定酒が届きました。

「高千代 扁平精米 無ろ過生酒 blossompink(ブロッサムピンク)」

魚沼産の稀少米「たかね錦」を100%使用。さらに「扁平精米」という特殊な技術を用いた、その研ぎ澄まされた果実味を紐解きます。


 テイスティング:扁平精米が生む、透明感ある果実の記憶

一口含めば、「漢字の高千代」らしい技術に裏打ちされた、洗練されたフルーティーさに驚かされます。

  • ファーストインパクト芳醇な酸味と甘味が同時に弾けます。新酒の荒々しさはなく、無ろ過生原酒ならではの濃密なエキス分が口内を満たします。
  • フレーバー中盤から一気に広がるのは、まさに蜜が詰まった完熟りんごのような果実味。甘酸っぱさのバランスが完璧で、非常にジューシーです。
  • フィニッシュ後半は、心地よい苦味の余韻と、15度の程よいアルコール感が訪れます。このビターなキレが、前半の甘美な印象をタイトに引き締め、食中酒としての完成度を高めています。

 スペック詳細

項目内容
銘柄高千代 扁平精米 無ろ過生酒 blossompink
蔵元高千代酒造(新潟県南魚沼市)
原料米魚沼産たかね錦 100%
精米歩合59%
アルコール度数15度
原材料米(魚沼産)、米麹(魚沼産米)
保存方法要冷蔵(生酒)

 ここが凄い!深掘りポイント

1. 「扁平精米(へんぺいせいまい)」という執念

米を「薄く、平らに」磨く高度な技術「扁平精米」を採用。通常の精米よりも雑味の元となるタンパク質を効率よく除去できるため、テイスティングで感じた**「透明感のある甘酸っぱさ」**の源泉となっています。

2. 魚沼産「たかね錦」のポテンシャル

新潟県独自の酒米「たかね錦」を使用。この米が持つ「硬質でキレのある酸」を、高千代酒造の無ろ過生原酒の技術で醸すことで、ただ甘いだけではない、一本芯の通ったりんごのような酸へと昇華させています。


 おすすめペアリング:春の訪れを感じる肴と

りんごのような酸味とビターな余韻には、素材を活かした一皿が寄り添います。

  • 生ハムとイチゴのサラダお酒の酸がイチゴの果実味とリンクし、生ハムの塩気が甘みを引き立てます。
  • 春野菜の天ぷら(ふきのとうなど)天ぷらの油を、お酒の酸とアルコールがスッキリと流し、ほろ苦さがフィニッシュの苦味と同調します。
  • ホタテのカルパッチョ(カボスとオリーブオイル)ホタテの甘みが扁平精米特有の透明感のある甘みと同調し、柑橘の酸がお酒の「りんご感」をよりフルーティーに強調します。


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