今夜の「孤高の晩酌」は、石川県金沢市で最も長い歴史を持つ蔵元、**福光屋(ふくみつや)の「純米吟醸造り 碧龍(へきりゅう)」**をいただきます。
福光屋といえば「加賀鳶」や「黒帯」といった銘柄で知られる、全量純米造りの名門。その中でもこの「碧龍」は、伝統的な酒造りの技術を現代的なセンスでまとめた、まさに「大人の日常」にふさわしい、落ち着きと気品を兼ね備えた一本です。
派手さはないものの、一口ごとにその完成度の高さに気づかされます。
「一杯目よりも二杯目、二杯目よりも三杯目」と、飲み飽きることなく、気づけば杯が進んでいる……そんな心地よい魔力を持っています。
日常の晩酌を支える、質実剛健なスペックです。
| 項目 | 内容 |
| 銘柄名 | 純米吟醸造り 碧龍(へきりゅう) |
| 酒蔵 | 福光屋(石川県・金沢市) |
| 精米歩合 | 60% |
| アルコール分 | 15度 |
| 特定名称 | 純米吟醸酒 |
| 原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
「孤高の晩酌」を豊かにする、福光屋のこだわりを深掘りします。
福光屋は、2001年からすべての酒造りを「純米造り」に切り替えた、日本を代表する純米蔵です。醸造アルコールを一切添加せず、米と水だけでこの「キレ」と「透明感」を生み出す技術は、400年近い歴史の中で磨き上げられた結晶。この「碧龍」にも、その一貫した哲学が息づいています。
金沢の豊かな水(百年水)と、選び抜かれた酵母が奏でる「微かなりんご感」。これが、単なる辛口酒に終わらせない華やかさを演出しています。冷やして飲むことで、このフルーティーな輪郭がより鮮明に浮き上がります。
これほど丁寧に造られた純米吟醸でありながら、手に取りやすい価格帯で維持されている点も驚きです。特別な日だけでなく、「今日もお疲れ様」と自分に言いたい日常の晩酌に寄り添ってくれる、まさに「家飲みの味方」です。
「キレのある後味」と「仄かな果実味」があるため、和食全般はもちろん、少し塩気のある肴がよく合います。
最初は冷酒で、りんごのような爽やかさを楽しみ、少し温度が上がってからは米の旨味を感じながらゆっくり飲む。
一人の夜、静かに自分と向き合う時間に、この「碧龍」の凛とした佇まいは最高の相棒になってくれるはずです。