栃木県さくら市にある株式会社 せんきんのお酒。「仙禽酒造」は文化3年(1806年)創業の酒蔵であったが平成20年(2008年)に倒産し、取引先などの助けをうけ新会社として同年に設立された。代表銘柄は「仙禽」。
「生酛(きもと)仕込み」とは「酒母を手作業で作る製法」で「酒母」とは蒸した米と水に麹、酵母、乳酸菌を加えたもので「醪(もろみ)」のベースとなるもの。上記の中で天然の乳酸を使った酒母を「生酛」、人口の乳酸を使った酒母を「速醸酛(そくじょうもと)」と呼ぶ。また、似た製造方法に「山廃(やまはい)」と呼ばれるものがあるが、これは「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる米や米麹をすり潰す工程を省略したものとで「山卸しを廃した」製法で「山廃」仕込と呼ばれる。
「MASHIDAYA Collection」とは栃木県の増田屋本店のPB商品で、今回は「仙禽」「新政」「旭興」の三蔵で新しい木桶で「協会6号酵母」を使用した純米酒をセット販売で発売した。
「亀ノ尾」とは、阿部亀治が「惣兵衛早生」を原種として抜穂選種した品種で、大正時代には多く作付けされていたが次第に子孫品種などに取って代わられた。1980年に新潟県の久須美酒造が「亀ノ尾」を復活させようと試みはじめ、1983年に「亀ノ尾」を使った吟醸酒「亀の翁」が製造された。このストーリーが漫画「夏子の酒」のモデルとなりドラマ化などされることにより知られるようになった。
「協会6号酵母」とは新政酒造の醪(もろみ)から採取された「きょうかい酵母」で極低温でも耐えられる発酵力と穏やかな香りと澄んだ味わいが特徴。
氷温熟成されていたためかとろみを感じる口当たりから甘味を感じ、マスカットのような華やかさ。苦味の余韻とアルコール感でキレのある後味。
原材料名:米(栃木県産)、米こうじ(栃木県産米)
アルコール度数:15度(原酒)
精米歩合:50%
原料米:栃木県産 亀の尾100%使用