【日本酒レビュー】有磯 曙(ありいそ あけぼの)70%精米 純米酒 生:氷見の荒波が育んだ、濃密な「熟れたメロン感」

富山県氷見市の高澤酒造場

すべての酒を伝統的な「槽しぼり」で醸すこの蔵が、磨きすぎない70%精米で挑んだ**「有磯 曙 純米酒 生」**。低精米ならではの力強さと、生酒のフレッシュさが生む「結構好き」なバランスを徹底レビューします。


 テイスティング:70%精米の概念を覆す、ジューシーな果実味

一口含めば、氷見の魚介にも負けない圧倒的なボリューム感が広がります。

  • ファーストインパクト厚みのある甘味と酸味が同時に押し寄せます。精米歩合70%とは思えない雑味のなさと、エキス分の濃さが印象的です。
  • フレーバー中盤から一気に花開くのは、熟れたメロンのような濃密な果実感。生酒らしい躍動感とともに、芳醇な旨味が口内を支配します。
  • フィニッシュ後半は、17度という高めのアルコール分からくるアルコール感と、心地よい苦味の余韻が訪れます。この力強いキレがあるからこそ、濃厚なメロン感がダレることなく、綺麗に完結します。

 スペック詳細

項目内容
銘柄有磯 曙 70%精米 純米酒 生
蔵元高澤酒造場(富山県氷見市)
精米歩合70%
アルコール度数17度
原料米富山県産米 100%
使用酵母KArg1401(尿素非生産性酵母)
製造年月2026.2

 ここが凄い!深掘りポイント

1. 伝統の「槽しぼり(ふねしぼり)」への執念

タグにもある通り、高澤酒造場はすべてのお酒を「槽しぼり」で醸しています。手間も時間もかかりますが、機械で圧力をかけすぎないことで、お酒にストレスを与えず、**「まろやかでやさしい味わい」**が生まれます。この「曙」の厚みある旨味は、この贅沢なしぼり方からきています。

2. 70%精米×17度の「飲み応え」

あえて米を磨きすぎず、旨味成分をしっかり残した70%設計。そこに17度という高いアルコール度数を合わせることで、飲み手に「旨い酒を飲んでいる」という確かな満足感を与えてくれます。

3. 尿素非生産性酵母(KArg1401)の採用

「KArg1401」酵母は、発酵過程で尿素(発がん性物質や老香の原因)を作らないクリーンな酵母です。これにより、長期的な品質保持と、濁りのないクリアな後味を実現しています。


 おすすめペアリング:氷見の「旨味」と共に

力強いボディとメロン感には、脂の乗った食材や塩気の強い肴が最適です。

  • 寒ブリの刺身(醤油多めで)氷見といえばブリ。ブリの濃厚な脂をお酒のアルコール感と酸がスッキリと切り、旨味を増幅させます。
  • 生ハムメロン(王道の同調)お酒の持つメロン感と生ハムの塩味が完璧にマッチ。おつまみ感覚で楽しめます。
  • ホタルイカの沖漬けワタの濃厚な旨味に、70%精米のどっしりとした純米酒のボディが負けずに寄り添います。

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